#安佐南区高松セラミックス石州瓦丸惣53B判銀黒葺き替え上げ下ろし修理

広島市安佐南区で雨漏りの原因が特定できなかったため、淡路瓦釉薬瓦56判銀黒二等瓦から石州瓦丸惣53B判銀黒一等瓦へ葺き替え上げ下ろし修理をすることになりました。

切妻屋根2Fのみ。七分熨斗瓦2段、割り熨斗瓦3段の棟5段で6寸丸冠瓦銅線巻きシルガード漆喰土による湿式工法仕上。

地瓦部はギッカー鍵部1箇所、段違い部2箇所。

棟部は大棟1本、段違い棟2本。

下地処理は全解体の後、コンパネ全面貼り、護謨ゴムアスルーフィング貼施工。

56判割り→53B判割りへの変更のため寸法ミスと甘い横割りに要注意!小板瓦を使用し、辛い横割りを確実に行い、雨の侵入を最小限に防ぎます。

解体する際に雨漏りの原因を調査する。

巴瓦や鬼瓦、熨斗瓦は全て緊結止め施工。また木造在来軸組工法による日本家屋入母屋屋根の大棟7段以上の場合は縦横鉄筋入り棟芯材施工の耐震棟工法、鯱は束に釘止めというガイドライン工法。

鉄釘
鉄釘は錆びて錆びて膨張する。1970年代〜1980年代はステンレス釘はなく、鉄釘や亜鉛釘を使っていた。現在は鉄釘や亜鉛釘、銅釘を使わず必ずステンレス釘を使う。和型の場合、唐草瓦左穴、雪止瓦左穴、風切瓦左穴は65mmステンレス釘、それ以外の瓦や右穴は50mmステンレス釘を使う。
錆びが原因で触ると割れるくらいヒビが入っている瓦もある
地瓦の上辺に水返しがほとんどないため、ここからヒビに伝っていたか、ダイレクトに内側に入っていたのかもしれない。右端の重なりのところは水返しがあり、入っている感じではない。
2等瓦のため、最初からヒビが入っていることもある。
こちらは銅釘。銅釘が錆びて膨張することはあまりない。

#東区瓦部気温60℃#石州瓦和型銀黒53B判#葺替え修理

広島市東区で淡路瓦(兵庫県淡路島)シルバー色から石州瓦和瓦(島根県石見銀山)銀黒ウルトラ3S53B判へ葺替え上げ下ろし。真夏の瓦部は気温60℃以上になるので誰でもできる仕事ではなく、決して楽な仕事ではない。やる気のある方は別ですが、瓦職人や屋根職人以外の暇なときに楽を求めて応援に来るものには、他の応援の方に失礼なので、はなから来ないでほしい。気の毒になる。お客様に仕事をさせていただいているのに悪ノリはしないでほしい。

最近主流の7寸丸強力棟仕上

瓦棒カバー工法根太貼、空気の層をつくることで遮熱効果、断熱効果が格段にアップする
瓦棒は塗装をすればいいという問題ではなく、状態によっては貼替しないといけないことがある。塗装でしのいでも数年後に雨漏りさせたら瑕疵担保責任期間が10年あるため、無償で損害賠償しなければならなくなる。工事代をもらえば関係ないというものではない。塗装をするのであれば、かなりの下処理、力を入れての圧着塗装、錆止め2度塗り、上塗り2度塗り、表面の目で見てもわからないくらいの小さな穴を確実に潰し、雨が溜まらないようにしないと後々クレームになる。それをわかっていない屋根職人ではないものには、他の応援の方に失礼なので応援に来てほしくない。


広島屋根瓦

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