#中区屋根コンパネ設置、ガルバリウム波板交換修理、雨樋半丸交換修理#リアルタイム投稿

2025年6月18日現在初日。
垂木の出がバラバラ。
ここは出が620mm
ここは出が590mm。
端が腐りかけの垂木もあったため、すべて桁から580mm出にし、垂木の端は勾配なしにしました。
電気配線
後から垂木にビスや波板傘釘を打ち付けるため、垂木印を付けておく。
後で波板傘釘を打ち付けるため、桁印を付けておく。
電気の線を通すため致し方ないが垂木をカット。また、桟木を撤去したため、桟木分の壁ベニヤを切らなければコンパネが当たってしまうが傷んでいるためきれいにいかないが致し方ない。屋根が完成した後部屋の中から確認することにする。
コンパネが当たるためカット。
2025年6月18日現在の工事は以上です。
2025年6月19日現在の工事です。
軒先は5分ごぶ=約1.5cm程出す。つらにするとコンパネや屋根板の強度が経年で下がるため垂木がガタガタになり、軒先が垂れたりする。また、雨が垂木に当たらないようにするために5分ごぶ=約1.5cm出す。これが本来の淀木の役割です。
電気の線を丸鋸で切らないように書いておく。もし電気の線を切ると損害賠償になる。ここは中区のため損害賠償額も桁外れのため失敗は許されない。
コンパネが電気配線を挟んでいないか再確認。これまた電気配線を挟んでいることを確認せずに、終わりました!といって数カ月後または数年後に電気がショートしたら施工業者の責任になります。
コンパネは横に設置することで垂木の強度が上がる。本来は屋根板や淀木、広小舞を横に使うため、この役割と似たような意味でコンパネも横に設置する。
2025年6月19日現在の工事は以上です。
2025年6月20日現在の工事です。
今回コンパネが屋内の天井になるため傘釘だと突き出て格好が悪いため、パッキンステンレスビスにする。
瓦用パッキンを取り、板金用ステンレスビスに取り付ける。
低勾配のため軒先板金を設置。
ヒスを強く打ち付けると軒先が浮き、水が上手く流れず溜まるため、ビス打ち付けを少し緩めたりして勾配調整する。
ケラバ板金
板金加工
矩手かねて直角を出す。
矩かねラインかねてライン直角ラインを出したが右に傾いている。
隣のビルがモルタル建築のため歪んでおり、矩手かねてにすると手前の軒先側が5cmくらい隙間が開いて曲がっているように見えるため、ビルの壁面に平行にすることで真っ直ぐに見せる。ビルとの隙間を統一間隔にすることで違和感がないようにする。そのため斜めになった左端は波板をカットするしか方法がない。
上部分のケラバ板金はコンパネに水が当たらないように10cm程度出しています。
繋ぎ部分の板金加工。
真っ直ぐに見えますが若干上側が右よりになっている。この妻側の斜めは仕上材をカットする等をしなければ直角に葺くことができないので必ず手間を惜しまず処理する。和型瓦の場合は小板瓦や瓦を少しずつカットしてかねてを通さなければならない。最近の平板瓦や横葺き屋根材は端をカットし、L字型の袖瓦を被せれば簡単に誰でもできる。しかし、袖一体型の和型のような瓦は隠せないなめ一番難しい職人技。
波板の左端から捨谷部分に水が入っても下に流れていき、水が雨樋に流れます。また、吊子で固定していますのでネジ穴はなく水がネジ穴から入ることはありません。
垂木ラインと桁ラインを炭壺糸でラインをつける。
電気配線は念入りに印をつける。電気配線があるところには釘やビスは絶対に打ってはならない。時間をかけてでも必ず要所を抑えていく。
2025年6月20日現在の工事は以上です。
2025年6月21日現在の工事です。
電気屋さんと配線の打ち合わせ。切ったベニヤの確認もする。
なるべく波板の通りは切らない方がいいので、左端は切らずに矩手かねてラインと瓦の縦ラインを見ながら違和感がないように通すことにします。左の軒先が隙間が開くが致し方ない。
板金加工。
左妻側の鍵部。
左軒先が少し開いている。
このように通りを優先するか矩手かねてを優先するか現場の状況に合わせて判断するため、時間がかかるが、先に左ケラバを入れておいたため、隙間が開いても雨は横に流れず軒樋に流れます。
なるべく瓦の縦ラインに合わせています。
3列目でやっと瓦のラインになり、また、垂木ラインとほぼ同じになったので、ビスを垂木から外さずに打ちやすくなりました。
垂木には瓦用65mmパッキンステンレスパワービスを打つ。
コンパネの下が部屋になっている天井の場所はビスが出ないように25mmパッキンステンレスビスを打つ。
2025年6月21日現在の工事は以上です。
2025年6月26日現在の工事です。
矩手ラインを出す。
2025年6月26日現在の工事は以上です。
2025年6月27日現在の工事です。ステンレス鶴首雨樋金具。
鶴首雨樋金具は1番〜5番まで番号が書いており、5番は一番高さが高く1番が上合付近の低い場所で使う。5番→2番→糸張→4番→3番→上合反対の5番→上合側の1番という順番に鶴首金具を取り付ける。1番は上合に水を引っ張る力が増すように糸ラインより30mm程度下げるようにすると流れるスピードが早くなり、スムーズな排水処理ができる。

鶴首金具は水が流れる位置に糸を張る。

一番端と上合付近で糸を張り、勾配をとる。上合の隣りの金具は少し低くし、上合に流れるスピードを上げ、水が引っ張る力を強くすることでスムーズに水が流れるようにする。一直線ではなく最後だけ急勾配にする。
止りにはたっぷり接着剤を塗る。
電気屋さんが来られたため同行。
階段の位置や電気の当たり方を考え、致し方ないがコンパネを貼り、そこに家庭用LED電灯をつけることになりました。
通電確認のため仮電灯で導通確認。
ベニヤ等のごみが落ちたため、ビスの出ているところを同時に削る。
2025年6月27日現在の工事は以上です。
2025年6月28日現在の工事です。
波板解体
垂木の矩手が出ていないが、釘で止めてあるため致し方ないがこのままの位置にする。
ここも垂木の出がバラバラ。
瓦棒軒先とモルタル軒先に合わす。
垂木0寸の勾配なしでカット。
モルタル軒先からラインをとる。
矩手ラインと照合し、ほぼ矩手ラインが出ているためカット。
コンパネの軒先の長さは瓦棒の長さに合わせることで雨樋を通しやすくする。
垂木印を書いていたためそこに糸を合わす。
軒先の垂木を上から触り垂木ラインをチョークでつけ、コンパネを下の垂木にビス止め。
ビスが出ていないか確認。
水が横に這っていかないように折っておく。
ルーフィングを折り返して差し込む
捨谷板金の高さ確認
捨谷板金カット
板金鋏を使う
雨が強風で吹き込んでも水が軒樋に流れるように捨谷すてだに板金を入れる。
右の壁際の波板の端は上向き終わり
左の瓦棒の波板も上向き終わり
左の吹き込みを最小限にするため瓦棒縦ラインを優先しぴっちりくっつける。
気になされていた水切り板金をビス止め。
2025年6月28日現在の工事は以上です。
2025年6月29日現在の工事です。
マジックでビス穴に印をつける。
モルタル用ドリルビット
穴を開けたらすぐ水で冷やす。冷やさずに連続して使うと1日でだめになる。穴を開けたらすぐ冷やすを徹底すれば半年使える。一つ800円くらいするので1日でだめにしたらもったいない。
正面打ち金具は、出が30mm、45mm、60mmがあるが瓦棒は最短の30mmを使う。
モルタル壁のビスの長さは中の垂木に食いつくように最長のステンレスオールラウンドビス50mmを使う。
チョークでラインを通す。
打ち付けた後に金具の角度を手で持ち上げる。正面打ち金具は糸を張ってもガタガタになるためチョークでラインをつけライン通りにやれば簡単。
入隅等役物部分は接着剤をたっぷり塗る。
ぼくは上合部分はこういうカットをします。
PANASONICアイアン軒樋雨樋。
アイアンなので中に鉄板が入っている。アイアンがないタイプよりあるタイプの方が強度が強い。
水は流れるがごみは上に留まるため上合が詰まらない。
止まり部分は接着剤をたっぷり塗る。
内側の爪に軒樋がはまっていないことがあるので、はまっているのをしっかり確認する。
竪樋は手鋸の方がきれいに切れる。軒樋はアイアンは鉄板が入っているため手鋸ではきれないのでグラインダーサンダーを使う。
水を流して勾配確認。
スムーズに流れ、水は溜まっていません。
ごみが上合に詰まらないやり方でカットしています。
一番下は塩ビ管のインクリーザを使うことできれいに見せる。
2025年6月29日現在の工事は以上です。
2025年7月1日現在の工事です。
余ったコンパネでテーブルを作ってあげる。
オイルステイン上塗り
取り外しできるテーブルをつくりました。
矩手ラインを書く。
4mmベニヤをカット
ピッタリ!
垂木の下で合わせたら格好が悪いため右から貼り、左のラインで処理。
2025年7月1日現在の工事は以上です。
2025年7月2日現在の工事です。
2025年7月2日現在の工事は以上です。
2025年7月3日現在の工事です。工事前の写真。既存雨樋の上合は右だけにあり、右に勾配をとっているように思っていましたが…
先日新規軒樋を設置したが左に水が流れ、水が溜まったためやり直し修理。
よくよく見ると屋根勾配が左に傾いて設計しているため、左に勾配をとり、左に上合を設置しなければならなかったため、今回は真ん中より右を天にし、両サイドに上合をつけて確実に水が溜まらないようにする。このように既存のものを疑わなければならないこともある。前がこうだったから右につければいいという頭になっていたことが失敗の原因。反省。
散水検査
散水試験
角上合からF型上合に変わったため上の竪樋の長さを短くし、F型上合に入るように設置。竪樋の繋ぎ目部分にビスを打ち付けることで外れなくする。
2025年7月3日現在の工事は以上です。この度3社の相見積りをされ、結果、当店をご指名してくださり感謝しています。価値のあるお家をリフォームをされ、長く大事に大切にされていることがすごく伝わりました。作業しているうちに良いものを長く残していくという感情になり、一生懸命修理をさせていただきました。最近の新築とは違い、趣のある【広島】を感じさせていただける好機になりました。そして毎日手作りの軽食をご提供してくださり誠にありがとうございました。差入れやお土産もいただき本当にありがとうございました。


広島屋根瓦

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