最高気温37℃!瓦で目玉焼きは焼けるのか!?科学実験!屋根修理

ぼくが丁稚奉公のときに親方に、「真夏の屋根の上の瓦で目玉焼きが焼けるくらい上の仕事は暑くてきついから、下の手元仕事は10年辛抱しないといけない!」と言われた。8年経った現在は独立しており、今、科学実験をすることにした。瓦の周りにコーキングを塗る
スタート。賞味期限切れの生卵を使用
11時20分
14時10分
15時15分

大うそつき確定!最高気温37℃でも瓦部表面は70℃くらいにしかならず、目玉焼きは焼けない。手元仕事で10年辛抱しないといけないというのは何の根拠もない!上の仕事は死ぬくらい暑くてきついんだという恐怖心を抱いただけだった…

結論は何をするにしても自分が経験しないと何もわからないということ。”隣の芝は青く見える!”自分が経験すれば人に教えることができる。

日本三大瓦と産地

現在の日本三大瓦産地は
島根県江津市石見銀山(石州瓦)、
愛知県名古屋市(三州瓦)、
兵庫県淡路島(淡路瓦)です。
石州瓦は主に西部江津市石見銀山の石見地方から採れる粘土状の土で造られる石見焼と、東部出雲地方の来待石から採れた石や砂鉄から造られる釉薬でコーティングする来待瓦きまちがわらが有名です。三大瓦のなかでも製造焼却温度が最も高いため、耐衝撃性、耐熱性や耐久性が極めて高く、また冬の雪や凍害にも強い超高級屋根材です。

灼熱瓦部気温60℃、石州瓦和型銀黒ウルトラ3S53B判葺替え

広島市東区で淡路瓦(兵庫県淡路島)ねずみ色から石州瓦和瓦(島根県石見銀山)銀黒ウルトラ3S53B判へ葺替え上げ下ろし。真夏の瓦部は気温60℃以上になるので誰でもできる仕事ではなく、決して楽な仕事ではない。やる気のある方は別ですが、瓦職人や屋根職人以外の暇なときに楽を求めて応援に来るものには、他の応援の方に失礼なので、はなから来ないでほしい。気の毒になる。お客様に仕事をさせていただいているのに悪ノリはしないでほしい。

最近主流の7寸丸強力棟仕上

瓦棒カバー工法根太貼、空気の層をつくることで遮熱効果、断熱効果が格段にアップする
瓦棒は塗装をすればいいという問題ではなく、状態によっては貼替しないといけないことがある。塗装でしのいでも数年後に雨漏りさせたら瑕疵担保責任期間が10年あるため、無償で損害賠償しなければならなくなる。工事代をもらえば関係ないというものではない。塗装をするのであれば、かなりの下処理、力を入れての圧着塗装、錆止め2度塗り、上塗り2度塗り、表面の目で見てもわからないくらいの小さな穴を確実に潰し、雨が溜まらないようにしないと後々クレームになる。それをわかっていない屋根職人ではないものには、他の応援の方に失礼なので応援に来てほしくない。悪ノリするな!


広島屋根瓦

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